広島大学ヨット部
創部70周年 記念事業
日 程
2019年8月11日(日) ~ 8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・広島観音マリーナ
日 程
2019年8月11日(日) ~
8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・
広島観音マリーナ
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第67代 主将として

笹口 和己
広島大学体育会ヨット部 第67代主将
笹口 和己

広島大学体育会ヨット部70周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。

誇り高き「広島大学体育会ヨット部」が70年という長期にわたり、幾多の苦難を乗り越えて、組織の運営に力を注いでくださった歴代のしぶき会会長・事務局長・役員、また、それを支えてこられた多くの先輩方々に深甚なる敬意と謝意を申し上げます。

この機会に、広島大学ヨット部現役時代と卒業後を振り返ってみようと思います。

僕の現役時代(第67代)は、全日本インカレ総合10位を目標に約30名近くの部員で活動していましたが、そのうち4年生は6人で、うち5人が女子という、長い歴史の中でも珍しい女子の方が多い代でした。
同級生の幹部たちは頭のキレる人達ばかりで、壁にぶち当たった時にいつも、打開策を考えてくれて、いろんな場面で協力して最後までやり遂げることができました。

結果としては、中国インカレ予選敗退で終わり、勝利は掴めませんでした。その時は、本学ヨット部の歴史にはふさわしくない成績を残してしまったことに本当に悔しく、キャプテンとして、支えてくれた部員、先輩方に本当に申し訳ないと感じていました。

しかし、今考えてみると目標は達成できませんでしたが、僕たちはヨット部を通して、大きく成長させていただいたなと思っています。
目標達成のために、話し合いを何度も行い、部活のマネジメントや、部活の構造改革や、練習内容など、何度も試行錯誤を繰り返し、少しずつチームをよくする努力をしました。
そして、最後まで自分たちを信じてやり抜きました。
この経験は、本学ヨット部に属していたからこそ体験できたことです。

そして、卒業してから僕は、中学校の教員になりました。
まだ、1年目で分からないことや、自分でできないことばかりでありながら、仕事量は莫大で、毎日目の回るような日々を過ごしています。
心が折れそうになることが多々あるのですが、そんな日々の中でも、なんとかやっていけてるのは、ヨット部で身につけた忍耐力や精神力があるからだと思っています。

さらに、僕はいま、バドミントン部の顧問をしています。競技経験はゼロです。
技術的な指導を現在は一切できません。
しかし、違うスポーツであっても、ヨット部で培ってきたスポーツマンシップであったり、チームをまとめるための考え方などバドミントンでも役立つことがたくさんあることに気がつきました。なので、そういったところで現在は部活指導をしています。

このように、ヨット部で身につけたこと日常のさまざまな場面で汎用性が高いということを身に染みて感じています。広島大学ヨット部での経験が、今の僕をいろんな場面で支えてくれています。今後も広島大学ヨット部を通して学んだことを、他の世界で生かしていく人が増えていき、末長く存続していくことを心より願っています。