広島大学ヨット部
創部70周年 記念事業
日 程
2019年8月11日(日) ~ 8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・広島観音マリーナ
日 程
2019年8月11日(日) ~
8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・
広島観音マリーナ
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寄稿文

住吉 沙和
広島大学体育会女子ヨット部 第57代主将
住吉 沙和

ヨット部創立70周年という記念すべき節目の年を、こうして一部員として迎えられることを、大変喜ばしく思います。これまでのしぶき記念誌は、今は観音の艇庫の棚に保管されており、歴代の女子部主将のお言葉も見ることができます。女子部が後から創部されたことも知らなかった私ですが、広島大学体育会ヨット部、女子ヨット部の歴史の長さを感じ、先輩方が情熱をもって努力されてきた日々に思いを馳せました。私たちの代では、毎週土日の合宿を終えた後、解散する前に怒涛の譜を歌っています。怒涛の譜は私たちにとって、一番身近に先輩方の思いを感じるものです。普段使わない言葉で最初は戸惑い、1年生のうちは歌詞を覚えることや、音程を取るので精一杯でした。しかし、大会や総会などの各行事、合宿後に毎週のように歌ううちに、段々と私たちのヨットの日々が、先輩方の青春時代の思い出の一部に加わっていくような気持ちになっています。歌うたびに先輩方のヨットに打ち込む姿を頭のどこかで想像し、長年続づく部の一員としての誇りを抱くのは私だけでしょうか。

現在女子ヨット部は、4年3人、3年1人、2年4人、1年1人の総勢9人です。新入生は多い年もあれば、少ない年もあり安定しているとは言えませんが、男子部員とともに少ないですがパワフルに活動しています。歴代の女子選手の輝かしい功績には及びませんが、毎年女子部では女子インカレに出場しており、女子インカレで前年よりも良い結果を出すこともひとつの目標となっています。2年前までは片クラスだけの出場でしたが、去年から両クラス出場できるまで人数も増え、今年も両クラスで出場する予定です。普段は、男子部員の身体能力の差を感じることもありますが、いざ海上で競うとその差を忘れるほどの女子選手の活躍があり、身体面以外での秀でた能力があることに気付かされます。厳しい自然や練習環境下で乗り越えてきた者同士、結果を出す女子選手は特に尊敬してやみません。そのような全国で活躍する選手と同じフィールドで競技できる貴重な機会を、今年も全力で戦っていきたいです。

さて、ホームである広島観音マリーナは、去年ハンザワールドの大会が開催され、多くの方の援助を受け、マリーナのバリアフリー化が行われました。多くのハンザや海外選手が集まり、、広島が日本のハンザの中心となりつつあります。インクルーシブ社会の形成にヨットが寄与し、私たちも部活動だけでなく社会貢献の一助ができるようになり、改めて自らの行動を考えなければと思うようになりました。このような時代の変化の中、ヨットに関わる者として、より良い結果、より良い行動を部員一同これからも目指していきます。