広島大学ヨット部
創部70周年 記念事業
日 程
2019年8月11日(日) ~ 8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・広島観音マリーナ
日 程
2019年8月11日(日) ~
8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・
広島観音マリーナ
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エーゲ海クル-ジング

S43年入学
内田 幸男

2018.9/3~9/25、古希を迎えた爺さんたち4人 (吉本 ⁄ タレゾ-・朝枝 ⁄ サル・木時 ⁄ キントキ・内田 ⁄ エンタ) が、ギリシャ、エーゲ海・イスタンブールを旅した。旅の主目的はエーゲ海クル-ジングである。9月9日~21日、サロニコス諸島に浮かぶ島々を中心にクルージング (総航海距離425マイル+α/13日間)。日記形式で簡単に紹介します。原稿は吉本さんとの共同執筆です。

9月8日(土)晴れ 21−31℃ マリーナ・アリモス

15 : 00、マリーナ アリモスにて、クルーザーの装備品・機器取扱の説明を受け各部の作動確認後2週間チャーター確認書にサインして正式に受け取り完了。ヨットは北欧JEANNEAU社設計のSUN ODYSSEY 36i型、船名「CATRINA」 船齢10年、レーシング仕様と異なりキャビンや コックピットスペースが広くて居住性は良好。近くのスーパーで飲食物の買い出し。マリーナすぐ横の浜辺にあるプサロ (海鮮) タベルナ (飲食店) で夕食後、シャワーを浴びて、ヨット泊。

9月9日(日)快晴 23−32℃ Alomos→A/P Skillaionまで帆走

5:40起床。簡単に朝食を取って、8:00離岸する。雲一つない空と群青色の海、絶好の帆走日和でのスタ-トである。 8:30 エンジンストップ、帆走開始。無事の出港祝に先ずは冷たいビールで乾杯。フルセール展開、北西10〜14ノットの風、針路200°で順調に南下。10:30エギナ島東端沖通過。日章旗を掲げてギリシャでの帆走初日。 12:30ポロス島東端沖を南下、針路はずっと200°北西の風10−13ノット。14:00 順風下の爽快なSailingを楽しみながらペロポネソス半島東北端すぐ沖に浮かぶ小さな無人島Kelevini島東端を時計回りにかわして西へ転舵。 15:55 週末のイドラ島 (大変混雑する) 寄港は当初から諦めて、同島北7マイルのペロポネス半島側A ⁄ P (停泊地)「Skillaion」に投錨&同地にてヨット泊。投錨後、エーゲ海ブルーの綺麗に澄み切った海に誘われ童心に返り4人で海水浴。最後部ウッドデッキで熱いデッキシャワーを浴びてスッキリ。夕食は船上で若かった頃の合宿さながらに共同で料理を作り、プラネタリウムのような満点の星空を見上げながら、ビールに赤白ワインでエーゲ海クルージングのスタートに乾杯・祝宴。

9月10日(月)快晴 23−31℃ A ⁄ P Skillaion → A ⁄ P Vaizaまで航海。

5:30起床 7:00水平線からの真っ赤な旭日! これ最高。9:30イドラ島到着、接岸し、清水の補給、食料の補充、船内からのゴミ出しをして、港内のタベルナで昼食後、島内散策する。イドラ島の中心は定期船の発着する港を囲むイドラ・タウン。大邸宅やカラフルな家々が丘陵地の斜面に広がり、急な石段や入り組んだ路地が多い。15:00 離岸→機走でPort-Helliの港を目指し西進。16:00 北西風が吹いてきたのでセール展開しスターボードタックのクローズホールドで機帆走、一路西へ。18:30スペツェス島南端通過。実はPort-Helli港に行く予定が針路を間違えて島の南側を回る羽目に。日暮れてきたため安全優先で同地行きを断念、スペツェス島西北端に近いA ⁄ P (停泊地)「Vaiza」に投錨。2日目も満天の星空のもと、包ヶ浦の夏合宿思い出しながら、ヨット泊。

エーゲ海の日の出
エーゲ海の日の出
イドラ島と我艇
イドラ島と我艇

9月11日(火)晴れ → 曇り → 夜半暴風雨21−29℃ A ⁄ P.Vaiza → Spetses島 → Port Heliまで航海

7:00昨日と同じく水平線からの真っ赤な旭日と共に起床。船上で軽く朝食。8:35抜錨 → 東へ機走 9:30スペツェス港到着。10:45接岸 ⁄ 上陸してまずはお茶カフェラテを飲み、島内散策。 <トラブル発生> : アンカーチェーンを十分伸ばして展張していなかったことが災いし、船体最後尾のトランサムを一部、岸壁接触で損傷してしまった (地中海では船首アンカーと船尾両舷からのもやいロープの3点で係留するため、横風時の接岸・係留は難作業である。その上きちんと3点展張しておかないとトラブルになる)。艇を最終返却する時、結局この損傷の修繕代として、150ユーロ支払うことになった。13:30スペツェス港離岸→西に転舵してPort-Helliに向かう。15:00Port-Helli港到着。接岸中になんとWindrass (揚錨機) トラブル発生! アンカーチェーンがスプロケットに噛み込んで上げ下げ不能に。試行錯誤の末なんとかチェーン巻き上げたものの、こんな状態での離接岸不能と判断、港内A ⁄ Pに投錨停泊することとした。17:00なんとかA ⁄ P停泊作業完了。周りのヨットとの距離を多めに取るため岸からかなり離れた場所だったが、お陰でアンカーチェーンを十分に伸ばすことが出来、結果としてこの夜の大嵐にも流されず無事乗り切ることが出来た。3日連続の船上夕食&ヨット泊。9 ⁄ 12、9 ⁄ 13は強風との情報が入り、Port-Helliの湾に退避・待機することとした。深夜0:40 - 01:30 (天気予報通りの) 雷鳴・北からの暴風・大嵐が来襲!! 狭い湾内がささくれ立つ激流と化す。アンカー効かずに流錨するんじゃないかと恐れおののいていたが投錨時にチェーン長さ60mいっぱいに繰り出していたのでしっかり支えてくれ、なんとか事なきを得た。

Spetses島
Spetses島

9月12日(水)晴れ 23−30℃ 野分のまたの日さながらの好天。終日Costa Bayにて。

嵐は過ぎ去り、良い天気。しかし、風が強いので、様子見。ガソリンスタンドでT.Boat用軽油・冷蔵庫用氷、スーパーで食料品・飲料水・ビール・ワイン等買出。9 ⁄ 12はPort-Helliに泊まることにしてホテル探し。昼頃、AKS Porto Heli Hotelにチェックイン。プール付きの高級ホテル。遅い昼食であったが、ランチバイキングにきりきりに冷えた生ビールで、やっと、しっかりした食事をすることができた。今回はローシーズンでもあり割安€80 ⁄ ツイン部屋・朝食付き×2部屋でした。夕食は、湾内最南端のひときわ豪華な高級レストランで、海鮮料理・イカリング揚げ・シーフ-ドサラダ・タラモサラダ・ビ-ル・ワインに舌鼓。 ギリシャヨーグルトにギリシャ蜂蜜を入れて食べると滅茶美味しい。ホテルへの帰路、ホテルへ立ち並んで係留中のヨットを背景に洒落たカフェに寄道。涼風にそよがれながらギリシャコーヒーにジェラードでまたまたリラックス、ついでに命も洗濯。元気な古希4人組とはいえ初日から3夜連続のヨット泊は堪えていたようでした。

Port-Helli
Port-Helli

9月13日(木)晴れ 23−30℃ N風最速22ノット Costa Bay→Poros島まで終日Sailing。

8:30ホテルの朝食を食べた後、テンダーボートで乗船。レンタル会社 (Padomar-Yacht) のエンジニアと携帯電話で連絡を取ってWindrassの修理、スペアの部品と取り替えてなんとか完了。9:30抜錨、岸壁で清水と主エンジン用軽油を満タンにする。俄然勇気倍増で、10:20ポロス島に向け出航。

アビーム気味の強風に乗って先ずは東進、時々吹き付けるブローも快適、イドラ島北の海峡をポートタックのクローズホールドで東北東に進む。「右舷に大きくヒールしながらブンブン走る!」「波を切る!リギンがヒューヒュー鳴る!」日章旗がバリバリはためく!

「Oh! This must be Hirodais' Sailing! Our Sailing!!」大いに興奮・気分爽快!

16:30航海初日、南に向かってかわしたペロポネソス半島東北端に浮かぶKelevini島を今回は反時計回り・クローズホールドでかわし転舵、スター ボードタック・クローズホールドで北西へ。風速20−22ノット。スキッパー交代しながら昔とった杵柄で本気のSailing続行。気分最高! けっこう風が吹き、大変だったけど、楽しく帆走することが出来た。夕方、ポロス島に到着。ポロス島は東西10km弱という小さな島で、サロニコス諸島の中ではペロポネソス半島に最も近いところに位置する。18:45いつも通りに少し手間取ったけどなんとかポロス港接岸。今日の夕食も港沿い家族経営のタベルナ (ギリシャ式の居酒屋、 飲食店) で豪華に頂く。ヨット泊。

ポロス島
ポロス島

9月14日(金)快晴 23−31℃ Poros島→Kythnos島まで終日航海。

今日は長い航海になるのを覚悟して意を決し、サロニコス湾から出てエーゲ海に入り、遥か東方キクラデス諸島の北西入り口に位置するキスノス島に向かう。7:10機走でも10時間くらいかかる見込みなので朝早くから出航。風なく機走で一路東南東へ向かう。ポロス島からキスノス島まで約60マイルなので平水が続けば7時間ちょっとで到着できるはずなのだが・・。10:00北東風が吹いてきたのでセールアップ。NE風10−12ノット エンジン停止。 11:00ATTIKA半島南端のSounio岬から南南西25マイルに浮かぶ小島Ag.Georgios南を通過、引き続き東南東進。12:50風落ちたため機走に切り替える。

15:30キスノス島Merichasに入港。Berthが空いていたのでスムーズに接岸・係留。予想の10時間を大きく下回る8時間ちょっとで到着。水・電気・燃料の補給をする。ここにはホテルはなく、レンタルルーム1人15ユーロ。安いだけあってシャワーのお湯が出て来なかったが、「ヨットで寝るよりゃあえかろう」、ということで借りることにした。場所は港沿いの坂道登りかけでなかなか良いところだった。18:10ルームイン。夕食は港沿いのタベルナで、サガナキ・仔山羊のレモンソース煮込み・イカのから揚げ・ビール・ワイン・ パン。

キスノス島
キスノス島

9月15日(土)快晴 20−30℃ Kythnos島→Milos島まで航海。

7:00キスノス島Merichas港出航。8:00風全く無く、機走でミロス島目指し南下、針路180°エンジン2,500rpm巡航。昨日今日と2日続いて広島湾の凪並にのどかな海。15:00ミロス島Adamas港到着・岸壁空いていてまあまあスムーズに接岸・係留。ミロス島はミロのヴィーナスが発見された所。遅めのランチをして、ホテル探し。海岸から一筋入ったところにある小奇麗なホテルに決定。ミロス島は小豆島と姉妹関係にあり、ホテルのオーナ-のお婆ちゃんがこの街からの親善旅行で小豆島に行ったことがあるとの (自慢) 話がはずんで、35ユ-ロ ⁄ 人 ⁄ 泊 を、25ユ-ロで泊まることになった。今回はお湯が出ました。日本びいきのお婆ちゃんにタレゾー君から絵般若心経模様の日本手ぬぐいを進呈。えろう喜んでくれました。

接岸後、必要書類抱えてPort-Officeに行き入港料 (税) €10.-を支払う。Port-Officeには若い男女各1名+責任者らしき少し厳つい年配の太った (平均的ギリシア中年の体型) お役人がいた。この厳つい印象だったお役人が、とても親切に「明日からエーゲ海の北東風がこの海域を吹きまくる。

その風は4−5日からひょっとすると1週間止まない」と、PC画面に今後の風予報を出して教えてくれた。予報では昨日東進・今日南下してきた海域を含むエーゲ 海に明日から35−40ノットの強風(暴風?)到来・・!

瞬間、「明日から3−4日間キクラデス諸島めぐりの予定なのにこりゃどうしよう??」 思わず顔に出た? このお役人から「Windfinder」サイトで常時風予報が見れることを教えてもらい、スマホでこのサイトを見ながら皆で協議。「安全第一、逃げよう!」と衆議一決。明朝の早出に備えホテル代をお婆ちゃんに現金で先払い後、夕食に向かった。夕食は港に面するタベルナに行きました。生干し蛸の炭火グリル・グリーンサラダ・鮮やかなピンク色に黄色い線の入ったバルブーニのオーブン焼き(のどぐろに似て白身に上品な脂が乗った高級魚)・タラモサラダ・パン・白ワイン。

ミロス島 Adamas港
ミロス島 Adamas港
ミロス島
ミロス島

9月16日(日)快晴 20−30℃ Milos島 → 初日停泊したペロポネソス半島東端への長旅。

6:00真っ暗な闇の中、出港。台風並みの強風予想に、ミコノス島方向に行く予定を急遽変更。朝食は船上ですること (ホテルの朝食は諦め) にし朝早く出航、なるべくギリシャに近い避難できる所に行くことにした。北からの向かい風、機走2,500rpmで北進巡航。途中、イルカに遭遇。ヨットと一緒に泳いでくれました。薄灰緑色の背がクルックルッと波間を切りながら暫し艇と並走するのを皆で確認。楽しい感動的な一時を得ることが出来ました。17:00ペロポネソス半島東北端、N.Skillid島南側の小さな湾内に投錨。投錨後、9 ⁄ 9の初日と同様、先ずは泳いでシャワーを浴びて、夕日を見ながら夕食。その後、満天の星空を見て就寝。夜半から北風強くなる。ヨット泊。

9/月17日(月)快晴 20−30℃ 北風Max28ノット A ⁄ P N.Skillid→Methanaまで航海

東に進むのは強風で危険なので、サロニコス湾のメサーナに行くことにした。8:45抜錨 20−28ノット北風に向かい機走で一路北進 → ポロス島東端を反時計回りで回航し西進 10:00北風20−24ノット・ジェノアをリーフ展開、スターボードタック/アビームで安定スピードアップして波を切る 11:30メサーナ沖到着 風速17−20ノットのSailing日和→ジェノア・メインともフルセール展開し、交代しながらSailingで快適に遊ぶ。13:30メサーナ港に接岸。到着後、昼食を食べて、ホテルにチェックイン1人35ユーロのところ30ユーロ、シャワーを浴びて、洗濯して、少しゆっくりして、夕食。

Methana
Methana

9月18日(火)快晴 20−30℃ Methana → Palea Epidavrosまで航海。

7:00起床 水平線からの旭日が眩しい。メサーナのホテルをチェックアウト後、港内岸壁すぐのカフェでサンドイッチとカプチーノ・フライドポテトを食べて、エピダウロスに向けてセーリング。カフェのオーナー (Mr. Angello Betsis) が大変陽気で、ワイワイと楽しい朝食のひと時を過ごすことが出来た。9:00離岸。北風26−20ノットを機走で一路北進。10:00メサーナの北東端を反時計回りで回航しフルセール展開。Sタック・アビームで快調に西進。13:30エピダウロス沖に到着。昨日同様、北風18−20ノット・快適なSailing遊び。15:00同上港内A/Pに投錨する。メインセ-ルを降ろす時、トラブル発生。(メインセールのカバーホルダーロープ左舷側が切れた) 高所作業の危険を避けてアテネからPadomarの技術者 (Mr.Nasos) に来てもらい、19:30修理完了。テンダーボートで4人上陸して夕食 → ヨット泊 。

Palea Epidavros
Palea Epidavros

9月19日(水)快晴 20-30℃ Paleoa Epidavros → Egina島Perdika港まで航海。

7:00ここでも美しい日の出と共に起床。7:30テンダーボートで陸へ。美しい港のカフェで朝食。

10:50抜錨 。昨日までとは打って変わって凪。機走で東北東エギナ島ペルディカ港へ向かう。11:45フルセール展開 北風10ノット軽風下のうららかなSailing。 13:00ペルディカ港沖に浮かぶモニ エギナ島南側にかかる辺りでいきなり北からの強風が来た。北風25ノット、ポートタックフルセール・リーチのまま東北進。14:00 入港&接岸。小綺麗なHippocampus Hotelに泊まることになる。朝食付きで、1人20ユーロ、湯も出る、安い! エギナ島より東、エーゲ海方面は、相変わらず強い風。明日も帆走は止めて、エギナタウンの方に移動して、エギナ島の散策をすることに。

エギナ島Perdika港
エギナ島Perdika港

9月20日 快晴 20-30℃ Perdika港 → Egina Townまで航海。

8:30ホテルの庭のテーブルでゆっくり朝食。自家製の蜂蜜やジャムが美味。猫沢山。10:30離岸、北風27ノット → エギナタウン方向・真北に針路をとり一路機走。12:00エギナ港入港。狭いスペースに横風が強くて何度もやり直し、大いに手間取ったが何とか接岸。タレゾー君とサル君はヨットで休息。キントキ君とエンタ君はエギナ島内観光をすることにした。

エギナ島はサロニコス諸島の中で最も人口が多く、アテネに近い島。古代には独立ポリスとして栄え、アテネとはライバル関係にあったほどである。港にはピスタチオ屋台やみやげ物店が軒を並べ、その前では、観光用の馬車が客を待っている。桟橋近くには、カイ-クと呼ばれる子舟がいくつか浮かび、野菜や魚などが売られている。エギナ観光はタクシーでアフェア神殿、聖ネクタリオス修道院に行った。約1時間で40ユーロ。アフェア神殿はアルカイック時代後期の神殿の中でも、もっとも優れた建築のひとつといわれる。32本あった石柱のうち、現在24本が残る。ネクタリオスは19世紀の半ばから20世紀の初めに生きた人物で、死後、ギリシャ正教会から聖人と認められた。夕食をタベルナで取り、ヨット泊。

エギナタウン
エギナタウン
アフェア神殿
アフェア神殿

<隣に接岸係留していたヨット仲間との交流>;

右舷側に42フィートヨットにはデンマーク人中高年男女7人。毎年同じメンバーで同じ時期にこの辺りをクルージングしているベテランメンバー。入港祝にはビールかデンマークの焼酎アクアヴィットを飲むとか。タレゾー君が造船関連でデンマークの舶用エンジンメーカーや機器メーカーを訪問した話をしたら、さすがヴァイキングの末裔たち、海関連でいろんな話に花が咲いた。船長曰く、「現在エーゲ海には3,000隻を超えるヨットやモーターボートがクルージングしている。10年前には係留岸壁探す苦労は皆無だったけど、最近隻数が増えたのとカタマラン型が増えて2倍以上の係留スペースを取るようになったために接岸場所がよけいに超混み合うようになった」とのこと。

左舷側に一発で難なく係留した38フィート艇にはアイルランドからのBrian,Kevin,Jose3人の若者達 (30−35歳)。Joseのみ妻帯、あと二人は独身謳歌中。接岸時右舷船尾のもやいロープをとってあげて、「接岸上手だねえ」といったら、「Twin Propeller + Twin Rudderだから」と少し謙遜。聞けば普段は国際 30フッターを乗りこなし30−35ノットの強風下でのレースもこなす強者達とのこと。古希4人と30代3人合計7人のBeer盛りは時を忘れて日が暮れる頃まで続いたのでありました。

9月21日(金)快晴 20−30℃ Sailing最終日、Egina → Alimosへ。

8:00右舷のデンマーク艇が離岸、今日午後の便で帰国するので早い出港とのこと。出港時、デッキに勢揃いしてVaikingu 式の敬礼エールを送ってくれた。こちらも思わず答礼。9:45左舷のBrian艇が出港。ボン・ボヤージュと握手を交わす。10:00彼らに続いてエギナを出港からホームポートのマリーナ アリモスに向かう。

10:20北風10−12ノットにフルセール展開、S.タックで先ずは北西へ切り上がり、タックして東北東に針路を取る。11:00風落ちるがそのままゆっくりマリーナ・アリモスに向けP.タックのリーチ帆走。14:30 アリモス港に近づいた辺りでいきなり16−17ノットの北風到来。「こりゃあ最後の贈り物じゃあ」と港直前で行ったり来たりしながらエーゲ海最後の帆走を楽しむことが出来た。15:40マリーナ・アリモス帰港、9月9日ここから出港したPier 3に接岸・係留。トラブルも何度か乗り越えて無事の帰港を喜ぶ。夕食は、5日に食べたグリファダのジョージ・ステ-キハウスまで足を伸ばし、Tボーンステ-キ600グラム・ラムチョップ等を食べる。シャワ-を浴びて最後のヨット泊。

左からタレゾー君、サル君、キントキ君
左からタレゾー君、サル君、
キントキ君
左からサル君、エンタ君、キントキ君
左からサル君、エンタ君、
キントキ君

9月22日(土)快晴 20−30℃ マリーナ・アリモス

9:30クルーザーを返却して、最初に泊まったBest Western Hotel Museumに移動。安全最優先で楽しく航海出来ました。

今回の旅・クルージングは、吉本さんのアテネ駐在時に培われた豊富なギリシャ事情周知と家族ぐるみの付き合いであるゲラニオスさんの好意で成し遂げられたものです。
皆様、有難う。