広島大学ヨット部
創部70周年 記念事業
日 程
2019年8月11日(日) ~ 8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・広島観音マリーナ
日 程
2019年8月11日(日) ~
8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・
広島観音マリーナ
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創部70周年を迎えて

柚木 衛
広島大学体育会ヨット部しぶき会 会長
柚木 衛

広島大学体育会ヨット部は今年、創部70周年を迎えました。

しぶき会前会長の庭田雄二氏の回顧には「広島大学は昭和24(1949年)年、大学制度改革で、旧制の広島文理科大学、広島高等学校、広島高等師範、広島高等工業などの諸学校が合併して発足した、いわゆる新制大学の一つです。私はその第一回生として入学し、ヨット部の創設にも関わってきました。同年9月12日。新入生15名で発足しました」とあります。

70年の歴史には、山あり谷あり、凪あり嵐あり、いろいろありましたが、広島大学、広島県連、中国学連各大学、関係各位のご支援により大過なくこの日を迎えられたことを会員の皆様と共に心から感謝し、喜びたいと思います。

我がヨット部は創部以来、部員の遭難事故や死亡事故は1度もありません。これは部の誇りであり、自然が相手の海洋スポーツにおける安全確保の指導が適切であったことの証しではないでしょうか。先輩から後輩へ脈々と受け継がれた伝統は、今日へと続いており、無事故で70年間活動できたことにまず胸を張りたいと思います。

ヨット部の全日本インカレの戦歴を振り返ると、まず昭和38年第28回大会の総合3位(福岡県志賀島・山岡重厚主将)があります。幾度もはねかえされたインカレ本大会予選を初めて突破して勝ち取った初入賞でした。

続いて昭和46年第36回大会のスナイプ級初優勝(愛知県常滑・伊木正夫主将)、昭和54年第44回大会・総合優勝(宮城県仙台・藤井啓三主将)と、念願の全国制覇を達成しました。その後、3年連続の470級準優勝、6位入賞など重ねてきました。まさに栄光の時代がありました。

しかしながら、昭和57年(1972年)第47回大会の総合4位(滋賀県彦根・松本広志主将)を最後に入賞から遠ざかっており、世が平成から令和へと移り変わりましても低迷期が続いております。昨年の第83回大会は愛知県蒲郡市の豊田自動織機海陽ヨットハーバーで開催されましたが、中国水域予選を突破できなかったのはご案内の通り。低迷の極みとなっております。

近年、全国各大学ヨット部は部員の減少に悩まされています。その中で部員を増やしている大学があると聞きます。運営次第では明るい希望があるのも事実です。「魅力ある人間関係」「魅力あるクラブ活動」が必須条件だと思います。

しぶき会の会員数は400人を超えています。一方で現役支援(しぶき会費、インカレ支援)にご理解をいただいている数は現在、5割を割り込んでいます。会員の高齢化が進む中、特に「若いOBの参加意欲をいかにして引き出すか」などの打開策が必要です。

栄光の歴史をいかにして取り戻すか? 関係者全員の創意工夫と英知を結集し行動してこそ、広島大学ヨット部の未来に明るい展望が開けるのではないでしょうか。チャンピオンフラッグが再び艇庫の屋上に「翩翻と翻る」ことを信じ、置かれた立場で各位の粉骨砕身の奮起に期待したいと思います。

OB各位にお願いがあります。OB・現役が一丸となって全国制覇した時の喜び、涙にむせんだ感激を再び味わいたいものです。勝利目指して日夜励み、“血沸き肉躍った”現役時代を思い出し、自分たちの果たせなかった夢を後輩に託して、勝利の喜びを分かち合おうではありませんか。80、90、100周年に向けて、大いなる発展を祈念するとともに、しぶき会員は心を一つにして応援しましょう。

広島大学ヨット部並びにしぶき会は、創立70周年を契機として今まで以上に一致団結して努力する所存ですので、大学関係・友好校・ヨット関係の皆様におかれましても、引き続きご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。