広島大学ヨット部
創部70周年 記念事業
日 程
2019年8月11日(日) ~ 8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・広島観音マリーナ
日 程
2019年8月11日(日) ~
8月12日(月・祝)
場 所
広島市文化交流会館・
広島観音マリーナ
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61代 主将として

稲垣 遼
広島大学体育会ヨット部 第61代主将
稲垣 遼

この度は、広島大学体育会ヨット部の創立70周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。そして本式典に第61代から一人も参加出来なかったことをお許しください。私たち61代は渡田寛之、松井正徳、そして私の3名で平成21年から4年間の広大ヨット部の生活を駆け抜けました。合宿やインカレなど、楽しくまた悔しい思い出は数多くありますが、やはり“部員集め”にかなり注力し、“戦績を残す”ことにこだわりを持っていたのを今でも覚えています。

私たちが1年生の時の冬合宿では選手が6名まで減り、シーホッパーで練習をしていた時期もありました。このまま新入生が入らなければ片クラスでしか中国インカレに参加出来ないため、平成20年次入学の先輩らと新勧を一から考え直したのは楽しかったですね。部活紹介のPVもどきを作成したり、鍋やBBQを企画したりして、「どうすれば新入生を艇庫まで連れ出せるか」、そして「どうしたらこのご時世に体育会ヨット部の仲間になってくれるか」を真剣に考えていたのを懐かしく感じます。この経験は私にとって、お金では買うことができない貴重な財産です。

私たち61代は先述の通り3名しかいません。人数の少なさも相まって1年生もしくは2年生からレギュラーとしてインカレに出場してきました。1年生の時は岡山での中国インカレで両クラス2位の総合優勝、2年生の時は広島開催でしたが結果は岡山大学、鳥取大学に完膚なきまでに負け、3年生の時は岡山にて両クラス1位で完全優勝を果たしリベンジに成功しました。負けていた時期も経験しており、勝ちへの執着が強く「中国インカレ完全優勝」は当然のこと、「全国で爪痕を残す」ことが61代の共通認識だったと思います。結果は、中国インカレでは両クラス1位で完全優勝をすることができました。琵琶湖での全日本インカレでは思うような結果が残せず、悔いが無いといえば嘘になります。しかし私たちが最後まで活動できたのは、しぶき会の皆様から多大な支援があったこと、そして後輩のみんなが私たち61代についてきてくれたおかげだと感謝しています。

現役諸君は広島大学体育会ヨット部での活動を楽しんでいるでしょうか。私の個人的な感想では、ヨット自体も非日常的で魅力あふれる楽しいスポーツですが、やはりトップホーンを鳴らすことほど気持ちの良いことはありません。またレースでは結果は最後まで分りません。特に微風では上マークがドベでも風をつかめば1位にもなれます。途中で諦めることなく、是非この4年間の活動を有意義なものにしてください。なかなか広島には顔を出せませんが、影ながら応援しています。未筆となりましたが、しぶき会の一層のご発展と皆様方のご活躍を祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。