広島大学体育会ヨット部創部70周年に寄せて

この度は広島大学体育会ヨット部70周年という大きな節目に際しまして、大変喜ばしく、ここにお祝い申し上げます。
連綿と続く長い歴史の一員としてこの日を迎えられたことに深い喜びを感じております。

私の現役時代を思い返すと、最終的に同期は私と長尾の2人だけになり、後輩やしぶき会のOB・OGの皆様にお力を借りて活動できていました。その他にもいろいろな苦労がありましたが、今となってはよい思い出でございます。当時は皆さまありがとうございました。

さて、現役の皆様におかれましては、今年「全日本インカレ総合10位」という目標に向け、日々観音マリーナや学内にて意義ある練習に取り組んでいるのだろうと、遠い福岡から応援しております。
昨今の全国的な部員の減少に伴い中国水域では各クラス1校ずつという厳しい条件の中、この目標は部員並びにしぶき会のOB・OGの協力なしではなしえない目標だと存じます。
練習においては、レースを想定し短い期間の中なぜ今この練習をするのか、何が改善点で、何が長所なのか、チームとしてその時何を目標とするのかなど考えることも多く大変だと思います。
日々頭を使い、効率、再現性、そして論理的に、毎日目標を持って練習することが大切です。
正直お恥ずかしい限りですが、私が現役のころは徹底できていたかというと自信がありません。ですので、今代の皆様には、後悔なきよう全力で取り組んでいただきたいと存じます。

また私事ではありますが、私は現在福岡におり、小戸ヨットハーバーのすぐ近くに暮らしており、小戸ヨットハーバーで社会人ヨットクラブに加入し週末は海に出て活動しております。 (470やスナイプ、そのほかのディンギーでの活動です。)
福岡で大会があるときや、チャーター等活動に関してご協力できることがあるかもしれません。
ぜひ使えるものは使っていただき、広島大学体育会ヨット部として強くなる方法を模索していただければと思います。

社会人になって初めて、少しずつヨットについてわかり始めたこともあります。
大学で始めた私でもこれから長く続けたい、関わっていたいと思わせるものはなかなかに出会えるものではありません。

ヨット部に入った現役の皆様には、是非部活という形でもそれ以外でも卒業後海に関わってほしいと思います。
また、大学での4年間精一杯頑張ったことは今後の人生でも自分の価値観として生きていくものです。
1日1日を大切にこれからも活動を続けていただければと思います。

最後になりましたが、広島大学体育会ヨット部としぶき会の皆様の今後ますますの発展とご栄達を祈願しお祝いの言葉と代えさせていただきます。